みなさん、こんにちは。 秋田アドラー心理学勉強会・ 勇気づけリーダーの坂本明子です。
3月に行われた「ライフタスク~人生の課題を乗りこえよ~」をテーマにした 勉強会のときのお話なのですが
あれからずっと考えていたことで、 もしかして?と後から感じたことがあったので 紹介したいと思います。
アドラー心理学で考えるライフタスクは
愛のタスク
交友のタスク
仕事のタスク
この3つが基本となり
現代では
セルフタスク
スピリチュアルタスク
この2つを加えることもある、ということですが、この「スピリチュアルタスク」がよくわからないなぁという声がちらほら聞こえていました。
そのときの手元の参考資料から、「精神のタスク」とも呼ばれていることや「なぜ人間は生きているのか、といったような人類、世界、宇宙規模の大きな概念での課題 祈りや宗教。自然崇拝のこと」と引用させていただいた上で、「山に登ったときなど、自然との一体感を感じることもそうかもしれません」
と補足した記憶があるのですが
勉強会後のアンケートでは「特定の宗教をもっていないからよくわかりませんでした」という気持ちを書かれていた方もいらっしゃいました。
このスピリチュアルタスクは、壮大過ぎるテーマだなぁと以前からわたしも感じていたのですが、あれから、ふと感じる瞬間があったんです。
4月になり、雪もすっかり解けて、だんだんあたたかくなってきた頃のこと
家でパソコンに向かってカタカタカタカタと仕事に集中していた時
ふと 窓から差し込む陽射しが柔らかく春めいてきているのを感じて
ああ、まぶしいなぁ、こういう光は久しぶりだなぁと思いながら窓を開けると、
我が家の隣の公園の大きな桜の木にたくさんの小鳥が集まってきていて、可愛い小さなさえずる声が聞こえるではありませんか。
あーーーーー 春だなぁ♪♪♪
よく見ると、桜のつぼみもふくらみかけています。
気持ちのいい青空も広がっています。
寒くて長い秋田の冬、雪国に住むわたしたちが、ようやく春を迎えたときのこのほっとするようなこの気持ちって、もしかして?
わたしたちがコントロールできない自然の移り変わり
その中にいる自分を意識する瞬間
自然は確かに壮大だけど、だからといって、スピリチュアルタスクを大げさにとらえる必要はなかったかもしれないなぁ
それを感じる瞬間は、日々のわたしたちの生活の中にちゃんとあるのかも
と、そんなことを考えました。
冒頭のお写真は、春を告げるカタクリの花。
小さな自然を見つけることや大きな自然に気づくこと
そんな中に生きている自分を意識すること
アドラー心理学が目指す「共同体感覚」にも通じるような気がします。