意識的に習慣を変えてみる

みなさん、こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会・勇気づけリーダーの坂本明子です。

アドラー心理学は【どんな心理学よりも平易な言葉で書かれているが、どんな心理学よりも実践が難しい】とも言われています。

わたしたちには思考や行動のクセがあって、いざ変えようと思っても、ついつい以前のライフスタイル(知りたい方はぜひ講座へ♪)に戻ってしまいがちです。なぜか?理由は簡単、変えない方が楽だからです。

先日「ついつい以前と同じ行動をしそうだったけれど、意識的に行動を変えることができた」瞬間があったので紹介します。

職場で「研修に行きませんか?いい勉強になると思います。ただ、お休みの日だから無理にとは言えないけれど・・・」と声をかけられました。

以前のわたしなら

・お休みの日とは言え、これもわたしの仕事のうち。行った方がいいだろう。

・声がかかったということは、参加して仕事に活かすことを求められているのでは?

・今は予定が入っているわけではないから、断る理由がない。

・断って、やる気がないと思われたら嫌。

などと考えて、参加していたと思います。

その後に自分のプライベートな予定が入ったとしても、「一旦受けてしまったからには断れない」と、後ろ髪を引かれながらも研修に参加するタイプなのです。

おそらくそれで得られたものも、これまでたくさんあったことでしょう。「せっかく参加するのだから、しっかり学んでたくさん持ち帰ろう」という優等生根性を発揮するタイプでもあります。

「今回もやっぱり参加した方がいいかなぁ・・・」と悩み出して、「そういえば、わたしはコントローラー(ライフスタイルの1つの呼び名で自己抑制タイプ)だった!」と、はたと気がつきました。こんなときの行動に、ライフスタイルが如実に表れるものなのです。

こんなとき、というのは、人が社会の中で「どうやってこの問題を解決しようか」というときです。

わたしたちは、人と人とのつながりの中で生きています。

そのつながりの中で「このように行動した方がうまくいくだろう」と立ち回り、「ほら、やっぱりこれでうまくいった」とさらにその思いを強くし、思考や行動のクセ(ライフスタイル)を長い時間をかけて完成させ、そのライフスタイルをついつい使い続けているのです。

これまでのわたしは、「スキルアップのため」という目的だけでなく「やる気のある人」と思われたいというあざとい目的のため(笑)そこに ほんの少しの自己犠牲を払うことで職場の居場所を見つけ出してきたんだろうなと思いました。そうすることで上司との人間関係もより良好になるだろう、とも考えていたように思います。

わたしは、この研修をお断りしてみることにしました。

職場には「今回は欠席させてください」とだけ伝えました。理由を聞かれたら「お休みの日は家族と過ごすことにしています」と答えるつもりでしたが、理由は特に聞かれず、「あ、そう。はい、わかりました」と、あっさりした返答が返ってきて、やや拍子抜けした感じです。

あまり乗り気ではない研修への参加を断る・・・大げさかもしれませんが、わたしにとっては大きな変化であり収穫でした。

頼まれごとを断れなくて悩んでいたわけではありませんでしたが、いつもと違う行動を意識的にやってみたことで「決定権は自分にあること」や「課題を分けること」「人の行動や感情には目的があること」などのアドラー理論と今の自分を客観視して照らし合わせることができ、納得のいく形で理論を落とし込むことができました。

もちろん、「研修に参加しなかったことで情報を得られなかった責任を負うこと」も忘れていません。でも、もし今後困ったことがあったら、そのとき調べるなり人に質問するなりして、そのときできる範囲で解決すればいい、と思えました。「自分がなんとかしなくてはいけない」と気負うのではなく、「きっと職場で協力すれば解決できるはず」と、周りを信じることでこの問題を手放すことができました。

さらに「やる気のある人」かどうかを判断するのは、相手の課題であり、日々の仕事に真摯に取り組むことでわたしの最低限の仕事の課題は果たされているのではないかと気づいたことも、これからも仕事を続けていく上でとても有益でした。

日々の行動の一つ一つが、アドラー心理学の実践。勇気を出していつもと違う行動をしてみたら、いつもと違った思考をしている自分がいました。

人は変われる。性格は変えられる。ただし、その人が変わりたいと心から思っている限り。

さて、お雛様まであと1週間ほどでしょうか。

子どもの頃は、どうしてこの男の人は靴をもって泣いているだろう?と不思議でたまりませんでしたが、大人になり子どもと一緒にお雛様の絵本を読んでようやくその意味を知り、驚きました。

いろんな表情の人形は、人生の喜怒哀楽を表現しているのだそうです。

悲しみや苦しみも人それぞれあることでしょう。でもその出来事にどんな意味づけをするかは、その人によって違うものです。

人生に意味はない。あなたが人生に意味を与えるのだ。byアルフレッド・アドラー

意識的に習慣を変えてみる」への2件のフィードバック

  1. ステキや

    最近そういう風にするようにしてた

    人にコントロールされる必要も無い

    私がどうしたいか
    を大切にすべきだと

    人生再び楽しくなってきた♪

  2. コメントありがとう!

    自分をコントロールするのは自分しかいない。当たり前のことなのにね。他人の軸で判断しようとすると、悩んでしまうけど、自分の軸をしっかりもてれば、考えることはあっても、悩むことはないのかも。

    人生再び楽しくなってきたなんて、ステキ!!

    わたしの周りに、そんなふうに言える人がいること、それもステキなこと(^_-)-☆

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