みなさん、こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会・勇気づけリーダーの坂本明子です。
陰性感情。
勇気づけELM講座・第4章で取り上げるものです。
感情には、良い悪いの区別なく「陽性感情」と「陰性感情」とがありますが、なんとも不快な陰性感情。
悲しみ、さびしさ、怒り、不安、悔しさ・・・・・
久々にわたしは、陰性感情に支配されそうになる出来事がありました。
アドラー心理学では、行動にも感情にも「目的」があると考えますが、そのときのわたしはその目的を考える余裕もなく、 陰性感情でいっぱいになってしまったのです。
もしアドラー心理学を学んでいなければ、これをきっかけに落ち込んだり、八つ当たりをしたかもしれません。もしかしたら、自己嫌悪に陥っていたかもしれませんし、この出来事の当人を責めていたかもしれません。
おそらくこれまでのわたしのパターンとしては、頭から離れない間は「イライラ」。時間が経てば、ある程度おさまるものの、何かのきっかけで思い出しては、また陰性感情に支配される・・・の繰り返しパターンだったかと思われます。
すんでのところで立ち止まって冷静になり、この陰性感情の目的は何だろう?わたしは一体、何のためにこの陰性感情を使っているんだろう?と、自分の心の内を見つめ直す時間をもつことができました。
答えはすぐに出てこなくても、もうそれだけで、事態をこれまでとは違った方向に切り替えられたことに、自分で自分を頼もしく感じました。
そして、わたしの陰性感情の目的をよくよく考えてみたところ・・・・
うっすら、ぼんやり、見えてきました。
見えてきたのは、自分のとある過去の出来事を「自分のせいじゃなかった」「自分は悪くなかった」と自分をかばいたくて、この感情を使っていたんじゃないかなぁ・・・・
そう思えた時、陰性感情はもうほとんどなくなっていました。
この先、また何かのきっかけで陰性感情を感じたとしても、またこうやって解決できるんじゃないかなぁと、今は肩ひじ張らずに少し気楽に構えていられます。
感情は、パートナー。
感情に振り回されたり、支配されたりするのではなく、自分の本当の思いは何か、それに気づかせてくれる大事な大事なパートナーです。
陽射しがいよいよ春めいてきましたね。
草木や花々の息吹を感じる季節がやってきます。