不登校の子どもたち

こんにちは、秋田アドラー心理学勉強会の坂本明子です。

コロナが至るところに多大なる影響を与えていますね。

わたしは今年度初めて、月2回、能代市のフリースクール「フレスク」にて、不登校の子どもたちと関わる機会をいただきました。

全国的に休校中の今、能代市内の小中学校再開のタイミングで、この活動もスタートということになりますので、今は足踏み状態です。こんなところにも影響が及んでいます。

さて、不登校の子どもたちと関わる・・・20年以上前のことですが、一つ思い出したことがあります。

教員志望で入学した大学の夏休み、不登校の子どもたちを集めた3泊くらいのキャンプに、所属していた心理学研究室の仲間でボランティアに行ったことがありました。

当時わたしは大学入学したての18歳。子どもたちは小学校3年生から中学校3年生までが参加していたと記憶しています。

子どもたちとは年齢が近いこともあって、一緒に遊びながらたくさんの話をして過ごしました。

子どもたちはとっても元気で、それでいて繊細で傷つきやすくて、大学生が最初に触れる子どもたちとしては、充分すぎるほどのたくさんの子どもらしさをぶつけてきてくれたことを覚えています。

たった数日間で子どもたちに何か劇的な変化があったわけではありませんでしたが、わたしの中にはふつふつと何とも言えない不安が湧き上がってきました。

子どもたちは不登校で悩んでいる。少しでも力になりたいという思いから解決策を教えてあげたいけど、その答えがわからない。

こんな自分が関わっていいのかな?一体何が教えられるのだろう?そもそもこんな自分が先生になって大丈夫なんだろうか? 

今思えば、18歳なんてまだまだヒヨッコ。不登校の解決策なんてわかるはずもありませんが、当時のわたしはすっかり悩んでしまいました。

このキャンプが直接的なきっかけになった訳ではありませんが、思うところあって教員採用試験は受けず、それから約20数年、様々な企業やら、外国人の子どもたちの日本語支援など、たくさんの社会人経験をする中でアドラー心理学に出会い、日々アドラー心理学の学びを続け、実践をしようとしているところに、このお話をいただいたのです。

今なら、わたしにできることがあると思っています。

あの当時悩んだ「解決策を教えてあげたいのに、答えがわからない」

上から目線で教えることなんて、しなくてよかったんだ、とアドラー心理学を学んだ今なら、思えます。

子どもたちを勇気づけられるようなアドラー心理学的な関わりをしながら、解決の道筋をいっしょに探していこう、というスタンスでいます。

わたしは20年経って、あの日の子どもたちにもう一度会えるような気持ちでいっぱいなのです。

どうか、子どもたちが学校に行かない・行けない自分を責めることなく、あなたを丸ごと受け入れる場があるということを知ってほしいと思います。

能代公園で野良ネコちゃんをパチリ

黒猫は、西洋の文化が入ってくる前の昔の日本では『病気が治る』とも言われていたようです。

早くコロナが終息することを祈るばかりです。

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