イフゼンプランニングでアドラー実践

こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会の坂本明子です。

能代で6月から定期開催していたアドラー心理学実践講座「アドラーゆるカフェ2020」が11月15日に終了しました。

能代でもコロナ感染者が出たことで8月の会は中止になりましたが、終わってみれば全5回、毎回参加者のみなさんと学び合い、深め合い、居心地のいい時間を共有でき、とても充実していたなぁと感じています。

最後の会は「幸せになる勇気」で取り上げられていた有名な三角柱を手作りしてみました。気になる方は読んでみてくださいね。

この日もたくさんのワークをやりましたが、このブログでは「イフゼンプランニング」のワークの様子をご紹介します。

「イフゼンプランニング」は社会心理学の教授が発案した目標達成のための手法のようですが

※ XしたらYする、という決めごとをつくる。つまりIF(Xしたら)THEN(Yする)ということ。簡単な例でいうと、10時になったら、歯を磨く、など

これをアドラー心理学の実践にあてはめて、自分が気になっていることをアドラー流にイフゼンプランニングしてみよう、というものです。

仕事で子どもたちに関わる参加者さんが、決めつけ発言の多い子に対してすぐに否定・反論してしまう自分にブレーキをかける意味で

「決めつける言い方をしていると感じたら『あなたはそう思っているのね』と、まずは一旦受け止めること」

と、書いてくれました。嬉しい~!勇気づけ講座が生きている!

家族に対して、あるいは仕事仲間に対して、みなさんが普段関わっている方々に対して、まさに明日からすぐにでも実践できそうなイフゼンプランニングがたくさん生まれました。

「子どもが勉強していなかったら・・・のあと、なんて書いたらいいかわからなくて・・・」という参加者さんの発言に対しても

子育てを終えた参加者さんは「うちは勉強しなさいとはほとんど言ったことがなかったからなぁ。高校受験の前に『冬が来たねぇ』って暗に言ったくらい(一同爆笑)」

また別の参加者さんからは、自身が長女で受験や学歴について情報が少なすぎたこと、情報をたくさん知っていた妹との比較から、勉強の先に何があるのかを知っていたらわたしはもっと勉強していたと思う」などの意見が出ました。

アドラー心理学では勉強は子どもの課題なので基本的には口出ししないことが大前提ではあるのですが、親と子が将来どんな道に進むのかについて話し合うことで共通の課題にできそうな場面ではありました。

また、勉強を一切しないのかどうか尋ねたところ、教科書を開いていることはある、とのこと。

こちらも勇気づけ講座で学んだ「どこに注目するか」というポイントがヒントになりそうな予感!

勉強してないことにばかり目がいきがちですが、お子さんが教科書を開いているときにこそ声をかけてほしい、と伝えました。

結果、お子さんと将来について話す機会をつくること。そのうえで「子どもが教科書を開いていたら『勉強しているんだね』『〇〇(未来)を目指しているんだったね』と声をかける」というイフゼンプランニングができたのでした。

学んだことを生かせること、実践につなげられること、参加者さん同士が意見を持ち寄って、よりよい考えが生まれること。

お互いの体験から学びあえるって本当に楽しいことです。

ありがたいことに参加していただいたみなさんから「ぜひ来年も参加したい」というお声を頂戴しました。冬の間、少しお休みをいただいて、2021年の開催に向けて準備していきたいと思います。

さて、冬を告げる白鳥をパチリ

群れをなして泳ぐもの、小競り合い、仲直り、ポツンと一人を楽しむもの・・・

じっと見ていると、優雅なだけではない白鳥の個性が見えてきてなかなかに興味深く、この場を離れられませんでした。

わたしの人生の課題は?

こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会の坂本明子です。

めっきり秋、ですね。

先日遊びに行った先で、偶然イガイガ栗とトカゲのコラボが撮れました♪

さて、コロナの影響でお休みしていたアドラーゆるカフェを2か月ぶりに開催しました。

今回は「ライフタスク」自分の人生の課題は何か?ということについて。

アドラー心理学の本にもたくさん掲載されているのでライフタスクの図を見たことのある方もいるかと思いますが

(・・・手作り度100%がちょっとお恥ずかしい)

以前開催した勉強会でも満足度を点数化してみたことがありました。

今回はアドラーゆるカフェ2020の初めに学んだ「課題の分離」の視点を忘れずに自分の課題は何かを考えるワークに加えて

「タスクの関わりあい」についても着目してもらいました。

タスクは独立しているのでなく、関わりあうもの。

幸せで豊かな人生を送るためには、愛のタスクをないがしろにして、仕事だけやってればいい、というわけにはいかない・・・

趣味のサークルでうまくやっていくためには、そこの交友関係も大事・・・

仕事が忙しすぎて、自分の趣味に費やす時間が全然ないとなると、とてもストレスフル・・・

こんなふうにわたしたちは、いろんなところに所属して、仕事や家庭の時間、また趣味の時間などのバランスを上手に取りながら生きているんですね。

そんなふうにしてライフタスクを見ていったところ「いろんな人に支えてもらっていること、助けてもらっていることがよく見えた」という感想をいただきました。

また「ちょうど50歳になる年齢なので、今は自分との向き合い方が課題」という方もいらっしゃいました。

また最後に「不完全でいる勇気」という言葉を紹介したところ、ちょうど今仏教の本を読んでいて、まさにおんなじことが書いてあった!という嬉しいシンクロも!

自分も不完全。そしてわたしの周りの人もみな不完全。

だからこそ人間は弱いところを補い合って暮らしている。

わたしたちは、協力しあえる。

とはいえ、気づきは人それぞれ。ペアになってお互いに聴きあうことが、今の自分を受け入れられている実感につながるのかもしれません。

今回も、あたたたくて深い学びのあった素敵な時間となりました。

アドラーゆるカフェ2020、残り2回。アドラー心理学の深淵へ一緒にいきましょう!

最後に補足ですが、「愛のタスク」について。

パートナーがいないから、独身だから、子どもがいないから、もう親は亡くなっているから・・・・一切関係なく

実際に存在していてもいなくても、関係性として一番距離の近い親や子ども、LGBT含めた【パートナーシップ】について

「あなたはどんなふうに捉えているのか」「どんな関係が望ましいと思っているのか」「あなたにとって理想の形は」という問いの答えがあなた自身ではないでしょうか。

愛のタスクに限らず、自分ではなかなか出口を見つけられずに悩んでいるとしたら、もしかしたらアドラー心理学がお役に立てるかもしれません。

私自身、いまだに迷って、悩むこともありますが、そんなときはいつもアドラー心理学に立ち戻ります。そうすると、解決するための糸口を自分の中から見つけ出すことができるのです。

本を読むだけでは得られない学びをぜひ一緒に!

嬉しいメール

みなさんこんにちは、秋田アドラー心理学勉強会の坂本明子です。

ここ数か月、コロナウィルスが完全にわたしたちの住む世の中をすっかり変えてしまったような気持ちになってしまったこともあったかもしれませんね。

緊急事態宣言や自粛・休業要請、新しい生活習慣、リモートワークやテイクアウト・・・。変化は確実にあるのですが、その変化の中に身を置きながらも、どんなふうに過ごすのかは、わたしたちは誰でも自分で選び取ることができるのでした。

悲観主義者は気分によるものであり、楽観主義者は意思によるものである。(これはアドラーさんの言葉ではなくフランスの哲学者アランさんのもののようですが、勇気づけ講座で取り上げました)

わたしは、できる限り娘の好奇心に付き合おう、一緒に楽しもうと決めました。休校中の中学2年の娘が、たまたま近所の野鳥に夢中になっていたので、カメラをもって散歩へ行ったところ、鳥だけでなく可愛いリスにも出会えました。

遠出ができない、人と会ってはいけないと、できないことに注目するのではなく、当たり前にできることに注目するということも学びました。「ないものねだり」でなく、「あること探し」ですね。

わたしにとってのこのコロナ自粛は、2020年の講座をどうするか、じっくり考える時間かもしれないなぁと思っていたところへ、昨年の勇気づけ講座の参加者さんからとっても嬉しいメールが届きました。

【新しい講座はいつですか?確実に人間関係の基盤になっています。学んでいたからこそ乗り越えられたと感じたり、やってないと忘れているなぁと思ったり・・・】(抜粋)

ご参加いただいた方から、このようなメールをいただき、2020年の講座は、「よりよい実践のための講座」とすることにしました。

わたし自身も、このブログで度々紹介している通り、日々の生活の中で陰性感情に支配されそうになったり、思考や考え方のクセ(ライフスタイル)が強く出たりします。

どうしたら解決できるかな、どうしたらもっといいだろう、と考えること、悩むことが少なからずあります。

でも、そんなときこそ、自分の思考や行動の指標となるべきものが「アドラー心理学」です。

アドラー心理学によって乗り越えているのでなく、アドラー心理学を心の拠り所にして、自分の足で乗り越えているという確かな実感があるのです。

これからの世の中は、景気の下落、経済の停滞、子どもたちを取り巻く休校問題など、長期的な視点で判断しなければならないことが山積みです。

どんな状況にあっても前を向けるような力が一人一人にますます必要だと感じています。

頭で学んだだけでなく、よりよい実践につなげるために、アドラーゆるカフェ2020に参加しませんか?

日常生活を振り返ってアドラー理論と照らし合わせたり、自分自身の変化を紹介したり、新しい理論を学んだり、勇気づけ講座の復習をしたり・・・・。

お会いできることを楽しみにしています。

親友がもう一人

みなさん、こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会・勇気づけリーダーの坂本明子です。

能代の勇気づけELM講座では、前回の開催時にこの章だけ欠席だったので・・・と、久々に参加された方がお二人見えてました。

「元気そうで!」「あいかわらず夏みたいに、さわやかですね~!」と再会を喜び合う姿を拝見して、このアドラーゆるカフェという場で、人と人が穏やかにつながっていくことをとても嬉しく感じました。

今日から参加という新しいお仲間もいらっしゃったので、「勇気づけELM講座を受講されて、ご自身がどんなふうに変化したか、お話していただいてもいいですか?」とお二人に質問したところ

「自分が一番の親友という感覚がもてている」

「自分を見ているもう一人の自分がいるようだ。人の話をよく聴くようになって、主人との関係がとてもよくなった」

と、お話してくださいました。

これから学ぶ方にとっては、勇気づけ講座を学ぶと、どんなことが起こるのか、どんな変化が待っているのか、という大きな期待感につながる素敵なご感想でした。

【自分で自分を勇気づける感覚】って、こんな感じかもしれませんね。

自分が落ち込んだとき、自分の味方になって話を聴いてくれる親友

誰かに話したくてたまらない出来事があったときに、一緒に笑って喜んでくれる親友

心の奥底を打ち明けられる信頼のおける親友

そんなかけがえのない親友がもう一人、自分の中にいるって、なんて心強い♪

実際に勇気づけ講座を受けてくださった方々の言葉だけに、実感がこもっているなぁと感じました。

わたし自身のアドラー心理学との出会いは、何か悩んでいるとか、問題があったとか、のっぴきならない事情があって、というわけではありませんでした。

できるだけ前向きに生きてきたつもりだったし、さまざまなことをわたしなりに乗り越えてきたつもりでした。

確かにこれまでの人生でいくつかの困難がありました。

でも、アドラー心理学は、大きな試練を乗り越えるためだけのものではなかったのです。

日々の人間関係、自分との向き合い方、過去の捉え方・・・。

ささいなことも、人生の一大事も、自分の軸となるものがあれば、いたってシンプルに乗りこえられます。

指標となる考え方を手にいれられたら、取り巻く世界は大きく変わって見えました。

自分で自分を勇気づける方法を学んでみませんか?

自分で自分の勇気をくじいていませんか?

自分のことを勇気づけられる人は、他者を勇気づけることができます。

自分のことを勇気づけられない人は、他者を勇気づけることはできません。

心の勇気のコップを、勇気でいっぱいにして、生きていこう♪

アドラーさんは、【みんなのための心理学だ】と言っています。

一緒に学んでみませんか?

平成から令和へ

みなさん、こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会・勇気づけリーダーの坂本明子です。

先日は能代市アドラーゆるカフェ第2章でした。

第1章から 3週間近く間があいて、時代は平成から令和へ。前代未聞の10連休というゴールデンウィークをはさんだこの3週間、第1章で学んだことを実践できたでしょうか?と、そんな投げかけをしてみたところ

実家のお父さんと話したときに意識できた!主人と旅行に行ってたくさんぶつかったけど、これはメガネだな(第1章のキーワード)って思った!などなど

学んだことを意識した瞬間がそれぞれにあったようです。いいですね!

まさに「実践の心理学」

しかも、メガネの話を会った人にたくさん話した!という方もいらっしゃって、その方のお知り合いが新たに2名も仲間入り♪アドラー心理学の輪が広がっているようで、とっても嬉しいです!

そして、今日は第2章「聴き上手になること」

たくさんのワークで実践をしながら、「聴き下手」「聴き上手」の両方を体験しときには観察者にもなってもらいました。

世の中では、話し上手になるためのコツや聴き上手になるためのコツ。そんな「やり方」のコツが注目されがちですが、アドラー心理学の講座では、聴くときの心の「あり方」を学びます。

第2章のワークが第1章で学んだこととつながり、「あり方」というものを体験を通して学べたので、聴く方も、話す方も、いい笑顔でした。

「聴くことって楽しい♪」そんな感想をいただけたことをとっても嬉しく思います!

今日の学びが、どんなふうに「勇気づけること」とつながるのか?

いずれすべてがつながることを期待して、今は最終ゴールは「勇気」なのだ、ということをご理解していただき、日々「聴くこと」を意識して過ごしつつ

次回またみなさんの楽しい報告を期待しています。

第3章は「言い方を工夫する」です。