新しいサイトへどうぞ

大雪のニュースも落ち着き、春の足音が遠くから聴こえているような気がしています。

2022年も例年通り、アドラーの学びを楽しく深めていくためにアドラーゆるカフェを開催していきます。

今、私のアドラーの先生であるアドラー東北・高橋直子先生の元、東北勇気づけプロジェクトが始まり、秋田の相談室担当として、勇気づけの輪をますます広げていきたい、たくさんのアドラー仲間と集いたい、そんな気持ちで過ごしています。

地元・能代市を拠点としたアドラーゆるカフェ活動の継続、そしてこの東北勇気づけプロジェクト、今年は北秋田市合川での通年講座もあり、アドラー心理学でますます今ある幸せが感じられる社会に貢献できるように、できる限り取り組んでいきたいと思っています。コロナの収束がなかなか見えませんが、そんな中でも自分にできることを続けていくだけですね。きっとみなさんそうだろうと思います。

こちらの秋田アドラー心理学勉強会のサイトには、2017年から2021年までの主に秋田市と能代市での活動の様子が掲載されています。大事な軌跡はそのままに

2022年からは、あたらしいサイトにて情報発信していますので、ぜひのぞいてみてください。

子どもは体験から学ぶ

こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会の坂本明子です。

アジサイが綺麗な梅雨の時期ですね。近所の神社へ散歩に行ってパチリ。このあとポツポツ雨が降ってきました。

中学3年の娘は、これから高校受験を迎えます。夏休み中に行われる「高校体験入学」に向けて、体験入学の希望の学校を提出しなければならないとのこと。

わたしの住んでいる市内の高校は少子化で統合が進み、現在3校しかありません。娘の中では、何となくここにするかなぁという気持ちではいたようですが、先日何かのきっかけで市外のとある高校に行ってみたいと言い出しました。

その高校のサイトを一緒に見てみると、娘の好きな英語に力を入れていて留学生との交流がさかんなことや学校の雰囲気などがとてもよさそうなことを知って、体験入学に是非行ってみたいと。

サイトに載っていた体験入学の案内を見ると、高校の締め切りはあさってで、中学校を通じて申し込んでくださいとあり、「ギリギリ間に合うから、明日朝学校行ったらすぐ先生に言う!」と喜んだのも束の間、中学校からのお便りを見てみると、残念ながら校内締め切りが数日前にもう過ぎていた、という状況。

こんなとき、どう考えて、親はどう動く?

わたしは「この体験から娘は何を学ぶだろうか」というアドラー心理学的な視点を忘れずに、話をするようにしています。

前提として、娘は先生と普段からよく話するタイプではなさそう。何か交渉したりすることはあまり得意ではなく、そういう経験も少ないタイプ。

交渉事は「別にまあいいか」とあきらめたり、「面倒だ」と避けてきたのかもしれません。実はとってもこの気持ちがわかります。私自身、交渉事が苦手なのです。

さらに娘は単純に「こんなイレギュラーなことを先生と話すのは緊張するから嫌」というのもありそうです。

そしてポイントは、この体験入学が後にも先にも一度きりしかない、ということ。

娘は、直接先生に交渉することをせずに、体験入学をあきらめる可能性もあると私には見えました。

でも、もしわたしが先生と交渉をしたら、体験入学には行けるかもしれないが、娘は「交渉する」ことを学ぶ機会を失ってしまう。さらに「挑戦したことのないことや面倒なことは親にやってもらえる」と学んでしまう。

わたしはあなたの進路だから、あなたが先生に直接交渉するべきと思うけど、もし、どうしてもできないというのであれば、わたしが電話をすることもできるからね、と伝えました。

親として、娘にできたことは

・先生にどんな言い方をするかのロールプレイング練習
 
・最終的に決めるのは先生
 事務的な問題があるから無理といわれても
 それは仕方のないことと娘に理解してもらう

・結果はやってみなければわからないけど
 あなたの状況や今の気持ちをしっかり話すことはきっとできるよ!という勇気づけ

でした。

そして次の日、娘はニコニコ笑顔で帰宅。

「わたし、体験入学に行けることになった!」とのことでした。

娘なりに言葉を選んで組み立てて、「ずっと〇〇高校の体験入学に行こうと思っていたのですが、昨日初めて〇〇市の〇〇高校のことを知っていろいろ調べているうちに、行ってみたくなりました。校内締め切りは過ぎているのはわかっていますが、サイトを見たら、明日が締め切りとあったので、もし間に合うなら、行ってみたいのですがだめでしょうか?」という感じで交渉したそうです。普段交渉事が苦手な娘がこんなふうに先生に伝えることはきっと勇気のいることだったと思います。

先生たちの反応を聞いたところ「校内締め切りが過ぎているから、本当はもうだめだけど、あなたは日頃の行いがいいからOKにします」とのことでした(笑)

娘が今回のことで学んだことはたくさんあったと思われますが、この結果からも

・先生たちはいざとなったら協力してくれる
・日頃の行いが自分を助けてくれることがある

ということも学んでくれたかなと思います。

娘に「今日もし言わないで帰ってきたら、明日学校に電話しなくちゃって思ってた」と言うと、「わたし、ママに電話してもらおうなんて、これっぽっちも思ってなかった」とのこと。

そして「なんかねぇ、自分で自分の進路を切り開いているって感じがしてきて、すっごいウキウキしてる♪」と、頼もしいことを言っております。

学校からは三者面談に使う進路調査票が来ましたが、親の希望はあいかわらず「本人にお任せ」と記入して提出します。

子どもが元々もっている力を信じること、日々の生活の中でわたしも練習中です。

人と人の間で

こんにちは。秋田アドラー心理学勉強会の坂本明子です。

わたしの住んでいる能代市でもコロナの初感染者が確認されたことを受けて、8月のアドラー実践講座は急きょ中止とさせていただいておりました。

また、月に2度足を運んで開催していたフリースクール勇気づけキッズカフェも、他のイベント・講座含めすべて9月に延期。

とても残念。。。ではありますが、ここでわたし自身の視点でポジティブ変換!

・次の講座のために、ゆっくり準備する時間ができる

・アウトプットができないなら、今はさらなるインプットの時期

・自分自身を、また自分の講座を振り返るいいチャンス

というわけで、8月15・16日のアドラー講座に受講生としてzoom参加。

秋田から、しかも能代から遠方へ講座を受講しに行くことは、コロナ前であれば、交通費や前泊・後泊などを考えると時間的にも金銭的にもかなりの負担になるものでしたが

自宅で気軽に受講できるようになり、これは数少ないコロナの恩恵の一つかなと思いながら丸々2日間の日程に参加し、この度「アドラー流メンタルトレーナー」資格を取得しました。

資格取得よりも、受講生として学びの中にどっぷり浸かりたかったのです。

講座を開催する側として、一つ講座が終われば次の講座をどうしようか、ということを常に考え続けていたので、自身が受講生側となり、新しい刺激を受けて自分の講座に良いものを取り入れたいということと

単純に自分自身の振り返りをしたいという2点が大きな目的でした。

今、終えてみて感じることは、改めて「人は人と人の間にいることで、自分自身が何者であるのかをよく知ることができる」ということ。

全国から参加した50名ほどの皆さんと、たくさんのワークを通して、話をしあい、聞きあい、深めあった2日間。

自分自身をじっくり振り返ることができました。自分一人では、どうしても主観が強まってしまいますが、別の視点から意見をもらうことで新しく気づかされることがたくさんありました。いや、むしろそれが欲しくて参加したのです。

人と人は違いがあって当たり前、その違いに違和感を感じるのではなく、そこで浮き彫りになった自分らしさに気づけたときに、人は自分をよく知ることができる気がします。

自分の思いや考えを語り、聴いてもらい、意見してもらい、新しい気づきを得て、自分の思いが深まる。整理される。納得する。だからこそ、また自分を信じて前を向ける。

その過程を他の誰かと一緒にすることで、自分も誰かの役に立てていることも実感できる。

わたしの講座でも、そんな気持ちになれるワークを今まで以上にたくさん取り入れていくつもりです。

ありがたいことに、いつかわたしのアドラー講座にzoom参加したいというお声がけもいただきました。今、早速計画中です。

アドラー心理学をつかって、自分を信じて進む人をこれからも応援していきたいと心から思えた2日間でした。

わたしが受講した講座は中島輝先生の「アドラー流メンタルトレーナー養成講座」ですが、他にもたくさんの講座が開催されています。興味のある方はリンク先をご覧ください。

https://www.teru-nakashima.com/

新年にあたり

あけましておめでとうございます。秋田アドラー心理学勉強会・勇気づけリーダーの坂本明子です。

2019年9月に勇気づけELM講座やカルチャースクールでの講座を終了して以来ここ数カ月は対外的な活動をしておりませんでしたが、ちょっと間があいたことで、昨年の会の活動や自分自身を振り返ったり、今後の活動についてアイディアを練るいい時間がもてました。

そして今、新しい年を迎え、手もちのアドラー心理学に関する本を読み返しております。

買い集めたアドラー本が70冊ほどあるのですが、まずはベストセラー「嫌われる勇気」を手に取りました。

まだ半分ほどですが、改めていい言葉だなぁと思うところや、はっと気づかされる部分などにフセンをつけながら、じっくり読み進めております。その中で

「今の自分よりも前に進もうとすることにこそ価値がある」

誰かと比較したり競争したりするのではなく、あくまで「理想の自分」の姿に向かって、ただ前を向いて歩くこと。

アドラー心理学の大事なキーワードである「劣等感」にも関連する言葉です。

この年の初めに大きな目標を掲げた方もいらっしゃることでしょう。

その「なりたい自分」に向かって、ただ前を向いて歩くことだとアドラーは言います。でも「わたしのなりたい自分」って、どんな自分だろう?

まだまだ迷うときもあるけれど、それが自分なんだろうなとも。

「不完全な自分を認める勇気」・・・この言葉がでてくるのは、どのページだったかな?違う本だっけ・・・そんなふうに自分のペースで読み進めておりました。

また、我が家の正月の恒例行事である書き初めで、元旦に引いたおみくじの内容に絡めて今年の抱負を書き記しました。

家族の了解をとってない上に気恥ずかしいので、判別不能なくらいにボカします( *´艸`)

「心を磨き輝かそう」最近のお気に入りのフレーズを書き初めにも入れました。

アドラー心理学を実践していく、ということにも通じるのですが、学んだだけ、本を読んだだけ、で終わらせず、心を錆びつかせずに、磨き、輝かせるために、楽しみながら過ごしていきたいと思っています。

お目汚し失礼しました。

お詫びと言ってはなんですが 、海から昇る朝日を見たくて、年末に太平洋側へ出かけて撮影しました。

海に沈む夕陽に見慣れた私は海から昇る朝日が見たかったのですが、残念ながら海上には雲。それでも、その雲の端を金色に輝かせながら太陽が顔を見せてくれた時には、その力強さと神々しさに圧倒されつつも、2019年のリフレッシュと2020年のパワーチャージができたような気がしました。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。